- 命令実行の文 - Java

- 変数 - 編で学習した、「宣言」、「代入」、「参照」のうちの二つをマスターした。
最後は「参照」について。

「参照」の部分に「命令実行の文」を書いて、やっとコードが完成する。
「命令実行の文」は、「画面出力の文」ともいえる。

命令実行の文は、自分で作るものではない。
Java が初めから準備してくれている。

すでに、何度もでてきている
「System.out.println ( )」
これも、画面に文字を表示する命令文である。


大変、面白いのでいくつか書いてみる。


■画面に文字を表示する命令■

命令実行の文の代表格

System.out.println()　......　改行あり

System.out.print()　......　改行なし

package blog;

public class OutputString {

 public static void main(String[] args) {

  // 画面に文字を表示する命令
  System.out.println("コナミコマンドとは");
  System.out.println("コナミが独自に持っている");
  System.out.println("隠しコマンドである。");

  // 画面に文字を表示する命令(改行無し！！！)
  System.out.print("上上");
  System.out.print("下下");
  System.out.print("左右");
  System.out.print("左右");
  System.out.print("BA");

 }

}

実行結果でわかるように、System.out.print()　という文は五行にわけて書いたのに一行にまとまっている。

■大きいほうの数字を代入する命令■

Math.max()

二つの引数を指定して大きな値のほうを代入する命令。

package blog;

public class MaximumNumber {

 public static void main(String[] args) {

  int happinessTaiwan = 6221;
  int happinessJapan = 6064;

  // Math.max に引数を二つ渡し
  // 大きいほうの値を取得する
  int highHappiness = Math.max(happinessTaiwan, happinessJapan);

  System.out.println("国際連合の調べによると");
  System.out.println("日本の幸福度は" + happinessJapan);
  System.out.println("タイワンの幸福度は" + happinessTaiwan);
  System.out.println("日本とタイワンの幸福度を比べると");

  // highHappiness には
  // happinessTaiwan(6221 が代入されている) が代入されている
  System.out.print(highHappiness);
  System.out.println("のタイワンのほうが上。");

 }

}

これは、例が非常に悪いです。申し訳ない。
最後の行の
System.out.println("のタイワンのほうが上。");
というのは、どちらが大きい数わかった上で書いてる一行なので、
例としては、ぱっとしないです。


■乱数を生み出して代入する命令■

java.util.Random.nextInt()

指定した整数　-1　をランダムで代入する命令。

Random クラス の nextInt() メソッド というのを使用している。
クラス、メソッドのことは今は覚えなくていい。
見ながら書くだけで正しく動くので、いろいろ書いてみると面白い。

package blog;

public class RandomNumbers {

 public static void main(String[] args) {

  System.out.println("「1寸の虫にも5分の魂」ゲーム！！！！");

  // Random クラス に 引数 10 を渡す
  // 引数 - 1 の整数が inche に代入される
  // 代入される値は、実行するたび変わる
  int inche = new java.util.Random().nextInt(10);

  int percent = new java.util.Random().nextInt(10);

  System.out.println("スタート！！！！");
  System.out.println(inche + "寸の虫にも" + percent + "分の魂");
 }

}

実行結果1のように 0寸の虫(そんなものは存在しない)と表示したくない場合は

int inche = new java.util.Random().nextInt(10) + 1;
のように、数字を足せばいい。
この場合、 inche に代入されるのは 1 ~ 10 のうちのどれか。
応用して、 13 ~ 20 を代入したい場合は
int inche = new java.util.Random().nextInt(8) + 13;
にするといい。



■キーボードから1行の入力を受け取る命令■


java.util.Scanner.nextLine()
java.util.Scanner.nextInt()

キーボードから入力された、文字、数字を代入する命令。

package blog;

public class KeyboardInputting {

 public static void main(String[] args) {
  System.out.println("あなたの好きな動物はなんですか？");

  // キーボードから文字列の入力をするための命令
  String animal = new java.util.Scanner(System.in).nextLine();

  // animalSize に 1~300 のランダムな数を代入
  int animalSize = new java.util.Random().nextInt(300) + 1;
  System.out.println(animal + "は" + animalSize + "cmくらいですか？");

  // キーボードから整数を入力するための命令
  System.out.println("正しくは何cmくらいですか？");
  int correctSize = new java.util.Scanner(System.in).nextInt();
  System.out.println(animal + "は" + correctSize + "cmですね。わかりました。");

 }
}

文字を入力する場合
String animal = new java.util.Scanner(System.in).nextLine();

数字を入力する場合
int correctSize = new java.util.Scanner(System.in).nextInt();
指定する型 (String , int)　と、末尾の nextLine() nextInt() で少し違うので注意！